成長痛とは骨端症
「成長痛」という症状があります。
成長期に各部で起こる痛みのことですが、我々の業界では「骨端症」と呼びます。
たとえば膝の「オスグッド」や踵の「セーバー病」などが有名です。
成長期はまだ骨が完全に骨として完成していません。
軟骨の部分が存在し、その部分が成長に伴い骨になっていきます。
軟骨の部分は当然骨よりも弱い部分ですので、スポーツで負担がかかる子や急激な成長で変化が大きい子などはその弱い場所にストレスが加わり、痛め、症状を起こします。
何故なる人とならない人がいるのか
同じ年齢、同じスポーツで同じ内容の練習メニューのはずなのに、何故か「成長痛になる人」と「成長痛にならない人」がいます。その違いはなんでしょうか。
理由は大きく2つです。
1つは「身体のどこかにうまく使えない場所があるから(機能的な異常があるから)」です。
筋肉や関節などに機能的な異常があると、結果弱い部分に負担が集まります。
「成長痛」は、その場所が悪いわけではありません。むしろ完全に被害者で、どこかの異常のせいで影響を受けた結果なのです。
当院では、何故そのような「結果」になってしまったのかを、その部位に関わる身体の異常をテストなどで検査し見つけていきます。そしてその異常にあった施術を行います。
だいたいの場合は異常は1つではありません。最も原因となっている部分を狙いながら機器やテーピングなどを使い、できる限り競技を続行しながら症状の解消を目指していきます。
もう1つの理由は「負担が身体に対してオーバーしてしまっている」ということです。
身体は人それぞれ違います。まして成長途中というのはつまり「未完成」。「そもそもその負担はこの身体では耐えらえれない」ということは当然あります。
そういった場合、第一は「安静」。そして「運動量の制御/調整」が必要になります。
負担の量を減らさなければ、身体は自己治癒力で治していくこともできません。思い切って練習を休んだり、メニューを自分で調整することなども必要になっていきます。
ガマンせずにしっかり相談、対処を!
成長痛は成長期を過ぎ、骨が完成すれば症状は落ち着いていきます。ですが強い症状だったり放置をしていると、機能的な異常が残り、痛みや運動制限が持続する場合もあります。
そして成長痛は症状が治まっても、成長期の間はまだ弱い部分は存在しているので、再発する可能性は当然あります。
ですが症状を抱えながらスポーツをしたり日常生活を送るのはツラいことです。できる限りガマンはせず、むしろ症状初期の早い段階から検査、施術などのアプローチをすることをお勧めします。
当院では今まで沢山の成長痛・骨端症でお困りだった患者さまを施術しておりますし、患者さまの状態や環境に合わせた様々な施術方法を持っています。お困りの際は是非、常月接骨院にご相談下さい。